ふらりと本屋に行き、平積みされている本の中に「巷説百物語」があるのを見つけ、「これっておもしろかったよなぁ~」とか考えてたら、帯をみてビックリ。
WOWOWで堤幸彦監督がドラマ化だって!!
堤監督のドラマはほとんど見ていて大スキだったので期待大!!!
しかも又市の役は渡部篤郎だって!(スキなんですこの人)
「こりゃ見なあかん!」と思ったんですが、よく考えたら
うちじゃWOWOW見れないんですよぉ!!
ビデオ・DVD化するのを待つしかないですね…残念!



著者: 京極 夏彦
タイトル: 巷説百物語








妖怪よりも、物の怪よりも…人間こそが恐ろしい
「続巷説百物語」、「後巷説百物語」と続く"巷説シリーズ"の1作目。
「後~」は第130回直木賞受賞作なので知っている方もいるでしょう。
以前にも田辺誠一が又市役でドラマ化したそうです。

考え物作りをしている山岡百介は百物語の開版を夢見て諸国を巡り歩き、怪談話を集めていた。ある時でくわした妖怪による怪異に小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平ら小悪党一味が絡んでいる事を知る。実は彼らはどうにも立ち行かない事態を妖怪の仕業にすることによってうまく収めていたのだ。しだいに百介も彼らの世界に足を踏み入れていく。 …御行奉為

妖怪ミステリー時代劇…といったところでしょうか?
妖しげな雰囲気にゾクゾクしますが、毎回妖怪をうまく利用した仕掛けをしていておもしろい!
仕掛けとわかっていても見破りきれません。個性的なキャラクター達も見物です。難しい漢字が出てきたりもしますが、読み終わった時にスッキリします。
ただし、人の世の怖さも味わえますけどね。

なにげにアニメ化もされているこの作品。(「巷説~」、「続~」がアニメ化)
アニメは以前レンタル100円の日に偶然見つけ、
「100円だし、見てみようかなぁ~」というわけで見てみました。
…なんだか出てくる人間がすでに妖怪気味です。(若い女性は違ったかな?)
アニメの又市は私の中のイメージと合わなかったんですが、百介は想像と大体同じだったので、すっかりそのイメージが定着してしまいました。(若くて抜けててダメダメな感じが(笑))
なのでこれからWOWOWで百介役をやる吹越満はどうもイメージとは違うんですよね。
おぎん役の小池栄子はピッタリだと思います。

なにはともあれ、「巷説百物語 狐者異」は3月27日からスタートです!
内容はあらすじをみるかぎり「続巷説百物語」の方をやるみたいです。
「巷説~」は又市達と百介の出会い、「続~」は又市達の秘められた過去に焦点があたっていて、「後~」は明治期に時代が変わり、百介の回想というような内容になっていますからね。

そういえば今年の夏には京極夏彦原作、"京極堂シリーズ"第1作目の
「姑獲鳥の夏」が映画公開予定ですね!!
まだ原作を読んでいないのでどうしようか迷ってます。
すごく分厚いですよね、「姑獲鳥の夏」って。途中で力尽きそうで怖いです。
しかも地元の図書館には無いらしいので相互貸借を利用するしかないかなぁ。