タイトルにひかれて図書館で借りました。
「瓶に入った手紙を拾ってみたい」と小さい頃は海に行くたびに貝殻を拾いながら探しまわったこともあり、自分でもそうゆう手紙を出してみたいと思っていたこともあったので、すごく興味をひかれました。
最後の"訳者あとがき"を読んで知ったんですが、現在公開中の「きみに読む物語」と同じ作者で、この本もケビン・コスナ-、ロビン・ライト出演で映画化されています。機会があったら観てみたいですね。



著者: ニコラス スパークス, Nicholas Sparks, 大野 晶子
タイトル: メッセージインアボトル







瓶に託された手紙が結びつける、運命の出会い
のんびりゆっくりと読んでいたんですが、最後はにじんだ視界のままいっきに読み終えました。

夫の浮気によりシングルマザーになったコラムニストのテレサは海岸に打ち上げられた瓶入りの手紙を見つける。それはギャレットという男性が亡くなった妻への愛のメッセージだった。たった1人のことを永遠に思う真実の愛のメッセージに心打たれたテレサは友人の後押しをうけ彼を探し出し、出会った2人は恋に落ちるが…

最初のうちは手紙によって2人が出会うという想像できる内容だったのでちょっとずつしか読んでなかったんですが、2人がであってからどんどん引きこまれていきました。別々の世界で生きている2人が共に生活することの難しさ、愛する人を失った癒えきらない心の傷。新たに別の人を愛そうとすることがこんなにも心痛むものなのか…よく「新しい人を見つけなよ」と言いますが、そんな簡単に心の整理をつけられる問題じゃないんだと考えさせられました。
最後、ギャレットの夢で彼の妻だったキャサリンが言った言葉で涙が溢れました。たった一言でこんなにも心を動かされたのは村山由佳/著「天使の梯子」以来です。

切ない終わり方なのでこれで良いと思える一方、もっと違う終わり方でもよかったのではないかと意見が分かれそうなラストです。